初心者がレートに潜るまで〜パーティ構築と対戦の思考〜
こんばんは。
期間が空いてしまいましたが、初心者向けシリーズ最終回となります。
今回は実践編みたいな形で、実際にレート対戦を始めることを前提とした記事になります。
先に断っておきますが、僕自身がポケモン対戦については初心者ですし最高レートも大したことありませんので、この記事がレート2000とか、めちゃくちゃ強いパーティ構築の参考になるといったことはほぼありません。
目安として、個人的に初心者の最初のステップともいえる勝率5割とレート1600程度を目指して、主に新規参入の方に参考になるように書いていきます。
まずはパーティ構築についてです。
ポケモン対戦には様々な要素があり、どれが重要であるかは個人によって差がありますが、僕は
構築:PS:運=5:3:2or5:4:1
ぐらいの割合だと考えています。パーティ構築はかなり大きなウェイトを占めると考えており、ここがしっかりしていないとなかなか勝つのは難しいと思います。
基本的に初心者の方には、いわゆる厨パと呼ばれるポケモンたちを使うことをお勧めします。
好きなポケモンで勝ちたい!とか、マイナーで厨ポケ倒したい!など考える人もいると思いますが、これらは完全に中上級者向けです。
まずは対戦環境で多く使われているポケモンたちを相手にすること、そして実際に使うことを通して、ダメージ感覚やS関係、型や技のバリエーションを学んでいきましょう。
その後で環境に刺さっていたり、自分のパーティで重い特定のポケモンをメタるためにマイナーポケモンを使うのはありだと思います。意表がつけるという点では思いもよらぬ強さを発揮するのがマイナーポケモンの強さでもあります。
本題に入ります。ポケモン対戦におけるパーティは種類があり、
・対面構築→タイマン性能の高いポケモンで固め、交換をなるべく行わず対面のポケモンを倒す
・サイクル→相手のポケモンに合わせてポケモンを交換し(サイクルを回す)、その中でダメージを蓄積させて相手を倒していく
・受けループ→完全に守備に徹したサイクル。相手の攻撃を受け流しつつ、毒やステロなどのスリップダメージを蓄積させていく
・ギミックパ→特定のコンボを組み込んだパーティ。ハマるとイージーウィンできることも多いが、阻害されると一気に崩れやすい(例 イーブイバトン、トリル展開、天候パなど)
それぞれに特化することもあれば、それぞれの要素がミックスされたような構築も多いです。
その中で、初心者の方にお奨めしたいのは、対面気味のサイクルパです。
単体で強く、対面性能の高いポケモンをバランスよく並べ、交換を最小限に抑えつつ、殴っていくパーティがお勧めです。必然的に厨ポケと呼ばれるポケモンが増えます。
バランスとしては、
メガ枠→最大2(一方の苦手をカバーできるような並びがベスト)
Z枠→最大2
物理:特殊→4:2ぐらい。ここは3:3でも良いです。偏りすぎるのは良くないですが意識しすぎるのも良くないと思います。
これぐらいが目安になります。
最も簡単にポケモン単体のパワーを高める道具がメガストーン、Zクリスタル、気合の襷の3点になるので、これらの道具はなるべく投入するほうが良いです。
その上で作り方ですが、以下の2つのサイトを利用します。
・PGL→レート対戦をするなら登録必須。自分のレート成績や大会エントリー、レート使用率ランキングなどが閲覧できる
・ぽけっとふぁんくしょん→ポケモン構築記事のリンク集。検索機能もついており非常に便利
まずはパーティの軸となるポケモンを1匹決めます。相手への負担や抜き性能を考えると、積み技をもつメガシンカポケモンが良いと思います。
今回はメガリザードンXを例にしてみます。
まずはPGLでメガリザードンXをチェックします。するとこのポケモンとよく組まれているポケモン、このポケモンが倒したor倒されたポケモンが見れます。
これらを参考に取り巻きを2匹ほど決めたら、ぽけっとふぁんくしょんでこれらのポケモンが入っているパーティを検索します。
そうすると、この記事よりももっと深く←パーティについて考察された記事が見つかりますので、これらを参考に取り巻きを決めていきましょう。型などもそれらを参考にすればよいです。
要はパクればよいということです。
これは投げやりではなく、最初から完成度の高いパーティを組むのは不可能に近いので、まずは結果を残している並びを参考に動かし方を学ぶことが、強くなるための最短距離だと考えるからです。
実際にレート2000を越えているような方でも、ポケモンの型や並び自体は他の方から流用していることが多いです。そこにどうアレンジを加えていくかが、パーティの完成度を左右します。
次に実際の対戦を想定します。
いきなりレートに潜るというのは緊張しますし、動かしたことのないパーティやポケモンを使うとそのポテンシャルを活かせずズルズル負けが混むことも多いです。
現状USMのレートはかなり過疎っており、1500帯でも強い人とガンガンマッチングします。
なので最初はフリーから入ると良いでしょう。
レート以上の過疎でマッチングは良くないかもしれませんが、伝説無しに設定すればキッズには当たりませんし、同じようにレート前にパーティの試運転をしようとしているプレイヤーと戦えます。
対戦において重要なのは、選出と初手です。
相手の選出を上手く読み、初手で有利対面を作れるポケモンを出していくことが重要になります。
選出の考え方は人それぞれだと思いますが、僕は相手の初手を読み切ったり、選出を絞っていく考え方が苦手なので、初手にはなるべく大事故にならないポケモンを置くようにしています。
ここでいう大事故とは、初手対面した時にこちらが引く以外の行動を取れない状況を指します。
要は完全に相手に縛られた状況を初手で作ってしまうということです。
ナットレイはリザードンよりSが確定で遅く、どちらのメガであっても炎技でほぼ確一を取られます。
こちらは引くしか出来ず、それを読んだ相手からすればニトチャや剣舞といった積み技を打つチャンスを与えてしまいます。
これはさっきのパーティ構築の話ともリンクするのですが、受け志向の強いポケモンというのは有利不利がはっきりしていることが多く、有利対面では強くても、不利を取ると相手に隙を見せることが多いです。
基本的に鈍足なので相手に先に行動されるのもディスアドになります。
これらを上手くプレイングや構築でカバー出来れば安定した強さを発揮出来ますが、慣れていないうちは相手に隙を見せてしまうと、積み技で一気に試合を決められることも少なくありません。
初心者の方に受け志向のパーティがオススメ出来ないのはこのためです。
しかしただ速くて火力のあるポケモンだけ並べてもバランスが悪いため、クッションとなりうるポケモンには数値である程度カバーが効くポケモンがオススメです。
受け志向だとギルガルド、ポリゴン2、カバルドン、テッカグヤ辺りになります。
これらのポケモンは元々の数値が高いため、得意な相手は勿論、苦手な相手に対しても出落ちで即死することが少ないです。
特にポリゴン2は余程隙を見せない限りは一撃で吹き飛ばされることはまずないため、パーティのクッションとしてはオススメです。